コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 塩害/耐久性一般/耐火性

[L50] 塩害Ⅲ/耐久性一般Ⅰ

2013年7月10日(水) 13:15 〜 15:15 第7会場 234号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]山田 義智、[座長(土木)]皆川 浩

[L1110] 練混ぜ水として海水を用いたコンクリートの物質移動抵抗性に関する検討

西田 孝弘1,大即 信明1,小原 弘毅1 (1.東京工業大学)

キーワード:海水利用,練混ぜ水,塩化物イオン拡散係数,中性化速度係数,酸素透過速度

著者らは,将来の水不足時代におけるコンクリートの製造を想定し,コンクリート分野における海水利用について検討している。その一環として,練混ぜ水に海水を用いた供試体の物質移動抵抗性(塩化物イオン拡散係数,中性化速度係数,酸素透過速度)を調べた。その結果,海水を用いたコンクリートの物質移動抵抗性は水練りの場合と同程度であった。一方,練混ぜ水によらず,高炉スラグ微粉末を混和材として用いた場合,塩化物イオン拡散係数や酸素透過速度は用いない場合の約1/5となったが,促進環境での中性化抵抗性は高炉スラグ微粉末の置換率の増加に伴い低下し,55%の場合の中性化速度係数は約3倍となった。
論文PDF表示