[L1113] 高温乾燥を受けたコンクリートに発生する微細ひび割れに関する検討
キーワード:乾燥収縮,デジタル画像相関法,高温環境,微細ひび割れ,硬質砂岩,ひずみ分布
本研究は,高温乾燥下でコンクリートに発生する微細ひび割れ性状を明らかにすることを目的とし,粗骨材に,粒径を3種に調整したものと,それらを均等に混合したものを使用したコンクリートを作成し,3種の温度環境(20℃RH60%,40℃,65℃)で乾燥し,画像相関法を用いて試験体断面のひずみ分布の測定を行った。実験の結果,乾燥温度が上昇すると乾燥収縮ひずみはほぼ変化しないにも関わらず,微細ひび割れは大きくなることが確認された。これは,乾燥が進むとモルタル部の収縮は進行するが,骨材による拘束効果が卓越し,コンクリート全体の巨視的なひずみが進行せず,内部のひび割れ拡大をもたらすからであると考察される。
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