[L1134] 新潟県沿岸部における橋梁の塩害劣化の実態分析
キーワード:塩害,橋梁,現地調査,構造形式
本論文では新潟県沿岸部の橋梁を対象とした現地調査を実施し,塩害による劣化度と橋梁の諸元との相関性を得た。また,塩害により鉄筋が腐食している橋梁に対し,橋梁の幅に対する鉄筋の腐食率を算出し,構造形式による塩害劣化進行の違いを考察した。現地調査は,海岸から500m以内に存在する207橋を対象とし,独自に定めた指標により劣化度の評価を行った。その結果,橋梁における塩害劣化は供用年数が多いほど,また海岸からの距離が近いほど進展している傾向を得た。また,エリア別の鉄筋腐食状況を分析したところ,版桁に比べT桁の橋梁で塩害劣化が広い範囲で進展している傾向にあることが明らかとなった。
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