コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » アルカリシリカ反応/凍害

[L27] 凍害Ⅱ

2013年7月9日(火) 15:30 〜 17:30 第9会場 133・134号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]山中 憲行、[座長(土木)]阿波 稔

[L1148] 寒冷環境下での塩化物イオン浸透予測技術に関する基礎的研究

遠藤 裕丈1,2,田口 史雄1,2,田畑 浩太郞1,2 (1.土木研究所,2.寒地土木研究所)

キーワード:凍結融解,塩化物イオン,劣化予測,差分解

凍害による各種劣化形態(ここではスケーリングとひび割れの2種類を対象)が複合的に発生しているコンクリートの耐久性を合理的に設計・評価するための技術の提案に向け,その一環として,凍害の影響を考慮した塩化物イオンの浸透予測について基礎的な検討を行った。塩化物イオン拡散係数に及ぼす凍害の影響は水セメント比が大きいほど,また普通ポルトランドセメントを用いると顕著に表れやすい結果が示された。また,Fickの拡散方程式の差分解を活用することによって,凍害の進行に応じて塩化物イオン拡散係数が経時的に変化する場合の塩化物イオンの浸透を比較的簡易に推定することができることがわかった。
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