コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » アルカリシリカ反応/凍害

[L25] アルカリシリカ反応Ⅰ

2013年7月9日(火) 10:15 〜 12:15 第9会場 133・134号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]棚野 博之、[座長(土木)]黒田 保

[L1159] 実際のASR劣化部材におけるひび割れ発生過程

有馬 直秀1,石川 裕一1,青山 實伸1,川村 満紀1 (1.中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋)

キーワード:ASR,表面ひび割れ,湿度分布,鉄筋破断,FEM解析

本研究は,ASR膨張によって一部の鉄筋が曲げ加工部で破断している実際の構造部材を用いて, 表面ひび割れと内部湿度分布の関係を明らかにすることを主な目的としたものである。ASR劣化部材において発生している表面ひび割れは約100 mm深さにまで達しており,内部には局部的に多数のASRゲルの滲出部分や骨材粒子内部のひび割れが見られた。鉄筋が破断している隅角部においては,部材中心に向かう幅広いひび割れが確認された。部材表層部の相対湿度は約83%であり,表面から約100 mm以深における相対湿度は90%を超えていた。FEM解析によって,鉄筋破断部から中心に向かうひび割れが発生することを確認した。
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