コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 腐食・防食

[L20] 腐食・防食Ⅰ

2013年7月9日(火) 13:15 〜 15:15 第7会場 234号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]野口 貴文、[座長(土木)]佐伯 竜彦

[L1174] 亜硝酸リチウム水溶液を用いたグラウト充てん不足部のPC鋼線への補修におけるカソード分極特性の検討

福田 圭祐1,森川 英典1,鴨谷 知繁2 (1.神戸大学,2.ピーエス三菱)

キーワード:PC鋼線,亜硝酸リチウム,グラウト,補修,分極曲線,マクロセル腐食

著者らは,既報においてグラウト充てん不足部のPC鋼線への補修として,亜硝酸リチウム水溶液を注入すると,マクロセル腐食抑制効果が高いことを報告したが,そのマクロセル腐食抑制機構までは十分に明らかになっていない。そこで,本研究では,基礎的な検討として,グラウト充てん不足部への亜硝酸リチウム水溶液の注入の有無を考慮した試験体において,注入の有無が補修部のカソード分極特性に与える影響について検討を行った。その結果,従来法のグラウト再注入と比較して,亜硝酸リチウム水溶液を注入することで,補修部のカソード分極が増大し,マクロセル腐食電流を抑制することを確認した。
論文PDF表示