[L1187] 火災劣化後のコンクリートの物質移動抵抗性に関する基礎的研究
キーワード:高強度コンクリート,火災劣化,物質移動抵抗性,蛍光X線分析,塩分浸透
本論文では、火害を受けたコンクリートの劣化診断手法の提案の基礎的資料を得ることを目的として、高温履歴を受けたコンクリートの物質移動抵抗性について検討した。本研究では、高強度コンクリート(HSC) と、 HSCにポリプロピレン(PP)繊維を0.2vol% 混入した (HSC+PP) を対象に、200℃と500℃の加熱試験を実施した。加熱後、NaCl 10% 溶液に供試体を1か月間浸漬し、加熱表面から深さ方向の塩分浸透状況を蛍光X線分析により測定を行った。受熱温度が高くなるにつれて、塩分浸透量は増加し、物質移動抵抗性が低下することが分かった。
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