コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 補修・補強(材料,構造)

[L28] 補修・補強(材料)Ⅰ

2013年7月9日(火) 10:15 〜 12:15 第10会場 141・142号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]長谷川 拓哉、[座長(土木)]山路 徹

[L1270] シラン系表面含浸材の表面保護効果に及ぼす温湿度の影響に関する基礎的研究

荒巻 卓見1,大塚 秀三1,八木 修2,中田 善久3 (1.ものつくり大学,2.エム&エムトレーディング,3.日本大学)

キーワード:シラン系表面含浸材,温湿度依存性,含浸深さ,透水量,塩化物イオン浸透深さ

本研究は,シラン系表面含浸材の塗布時における温湿度を変化要因とした場合の,表層組織の改質とその表面保護効果について検討した。ここでは,シラン化合物の反応メカニズムに基づく,温湿度の相違によるコンクリートの細孔内部に存在する反応水量および,シラン系表面含浸材の反応速度および粘度の観点から考察した。その結果,塗布時の温度が高いと,シラン系表面含浸材の粘度の低下により含浸し易くなることに加え,さらに相対湿度が高いと,細孔内部におけるシラン化合物の反応速度が速まることで,シロキサン結合による網目構造が緻密となり,物質移動抵抗性が向上することを明らかにした。
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