コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 非破壊検査・診断

[L22] 非破壊検査・診断Ⅰ

2013年7月9日(火) 10:15 〜 12:15 第8会場 131・132号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]鹿毛 忠継、[座長(土木)]鎌田 敏郎

[L1286] 電磁波による塩化物イオン量推定手法を用いた塩害の劣化進行予測に関する研究

野嶋 潤一郎1,池田 大樹1,内田 真未1,溝渕 利明1 (1.法政大学)

キーワード:非破壊検査,電磁波,塩化物イオン量

本研究では,電磁波を用いた塩化物イオン量推定の基礎実験として,塩化ナトリウム水溶液を媒質とした場合の,導電率の変化に伴う振幅値の減衰を検討した。また,実構造物を対象に塩化物イオン量の推定を行い,かぶり間の平均塩化物イオン量,鉄筋位置における塩化物イオン量推定の推定精度や実用性の検討を行った。結果として,塩化ナトリウム濃度が高くなるにつれて導電性に変化が生じ,振幅値が小さくなる傾向を示した。電磁波によって推定したかぶり間の平均塩化物イオン量推定値と,化学分析によって測定した塩化物イオン量分析値の範囲がほぼ一致し,本手法の塩化物イオン量推定の実用性を示した。
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