コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 非破壊検査・診断

[L24] 非破壊検査・診断Ⅲ

2013年7月9日(火) 15:30 〜 17:30 第8会場 131・132号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]永山 勝、[座長(土木)]内田 慎哉

[L1297] コンクリート表面における散水時の明度変化と水分の挙動に関する基礎的検討

西尾 壮平1,上田 洋1,岸 利治2 (1.鉄道総合技術研究所,2.東京大学)

キーワード:表層品質,物質移動抵抗性,散水,測色,明度,L*a*b*表色系,散水試験

コンクリート表層部の物質透過性に関する非破壊評価の重要性が高まっている。本研究では,実構造物の簡易検査への適用性を重視して考案した「散水試験」における明度変化に関する基礎的な検討を行った。測定環境が同等の場合,散水試験では測定箇所の影響が小さく再現性の高い測定結果が得られることを実構造物で確認した。また,散水試験では表面における蒸発の影響は小さく,測定結果にはコンクリート内部の含水状態が反映されることが明らかとなった。含水状態の統一が困難な実構造物の評価においては,コンクリート表面からの強制的な含水状態の調整が有効となる可能性が示唆された。
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