コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 非破壊検査・診断

[L52] 非破壊検査・診断Ⅴ

2013年7月10日(水) 10:45 〜 12:15 第8会場 131・132号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]湯浅 昇、[座長(土木)]岡崎 慎一郎

[L1310] 鉄筋コンクリート部材内に埋設されたRFIDタグとの通信性能を指標とした非破壊な鉄筋腐食検知

藤本 郷史1,平原 悠生1,大久保 孝昭1 (1.広島大学)

キーワード:鉄筋腐食,非破壊,RFID,定期検査,モニタリング,診断

鉄筋コンクリート部材内の鉄筋の腐食診断技術に対する社会的要請は大きい。本報では,RC部材にRFIDタグを埋設しておき,その通信性能を定期的に測定することで,埋設位置近傍の鉄筋腐食を非破壊に検知できることを見出した。さらに,著者らの提案する“通信成功率”を指標とすることで,腐食の有無だけでなく腐食の進行(腐食量の変化)についても検知できる可能性を見出した。また,腐食検知に用いる「鉄筋腐食による通信性能の向上」現象は,鉄筋の腐食による導体部分の減少が,リーダライタからRFIDタグへの電力供給量増加をもたらすためであることを,磁界強度測定を通じて解明した。
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