[L2055] 縮小20層RC造建物試験体の震動実験
キーワード:超高層RC造建物,長周期地震動,実大三次元震動実験施設
長周期地震動に対する超高層鉄筋コンクリート造建物の耐震安全性を検証するため,20層建物試験体の震動台による加震実験を実施した。試験体は,整形な2×3スパンのラーメン構造とし,縮尺を1/4とした。加震波形は,2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の際に観測された波形と,南海トラフを震源として作成された模擬波を基本とし,目標とする応答値に対応するよう増幅した。加震実験の結果,各層の梁端にヒンジを生じる全体降伏形のメカニズムを形成し,概ね終局状態に至るまで加震することができた。各種測定値から,大変形時の履歴特性にスリップが見られることや,1階柱の軸力は比較的大きな値となったことが確認された。
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