[L2104] フーチング縁端部水平押し抜きせん断の解析的検討
キーワード:場所打ち杭,押し抜きせん断,弾塑性FEM解析,杭縁端距離
本論文は, L2地震時のフーチング縁端部の損傷形状に着目し,押し抜きせん断損傷の発生の有無を明らかにする事を目的に,場所打ち杭の組杭供試体実験を基にFEM解析を実施した。実験では,フーチング部で水平押し抜きせん断損傷を確認したものの,杭部コンクリートの圧壊が支配的となった。そこで,パラメータ解析を実施した結果,杭の曲げ圧縮損傷が発生しない場合,変位が進展すると,杭体で引抜き軸力が大きくなるため,杭体の損傷が支配的となり,フーチング縁端部では水平押し抜きせん断損傷を確認したが,終局には至らなかった。しかし,引抜き軸力の増加が小さい場合,水平押し抜きせん断損傷が発生する可能性がある。
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