[L2142] せん断破壊による耐力低下の扱いが既存建築物の変位モード強制型静的漸増載荷解析結果に与える影響
キーワード:既存建築物,静的漸増載荷解析,耐力低下,地震応答評価
本論文では,せん断破壊後の耐力低下の扱いとして,せん断破壊後に部材はせん断耐力を瞬時に喪失するという仮定のもとで,非線形領域での1次モード形の変動と耐力低下を考慮した既存建築物の変位モード強制型静的漸増載荷解析の方法を示す。加えて,せん断破壊後の耐力低下の扱いが解析結果に与える影響について検討する。検討の結果,負勾配の程度を急にしたときの解析結果は,変位が大きくなるにつれて,せん断破壊後に瞬時に全耐力を喪失すると仮定したときの解析結果に漸近することがわかった。
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