[L2152] 既存超高層RC造建築物の保有耐震性能評価法と指標値に関する考察
キーワード:超高層建築物,保有耐震性能評価,P-δ効果,修復限界,安全限界,構造特性
既存超高層RC造建築物の長期活用を図るためには,保有耐震性能の実態を把握する必要がある。本研究では,まず著者らが提示した超高層RC造保有耐震性能評価法におけるP-δ効果の影響を考察した。その結果,安全限界指標値の評価には最大応答層間変形角が1/50rad.程度であればP-δ効果による付加的な水平変位の影響は小さいことがわかった。次に,既存超高層RC造を模擬した骨組モデルの保有耐震性能指標値を算出し,構造特性との関係性を考察した。その結果,修復限界および安全限界指標値は,設計年代が新しい程大きく,またベースシア係数CBと等価周期Teの積が大きい程大きくなる傾向があることなどを示した。
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