[L2167] スラブ付きRC梁に対するせん断破壊遅延型補強工法の効果
キーワード:耐震補強,静的載荷実験,主筋・あばら筋応力,スケルトンカーブ,補強部有効幅
本研究は,既存鉄筋コンクリート造建物の梁部材において早期に発生していたせん断破壊を遅延させる外付けせん断補強工法の開発を目的としたものである。既存梁のせん断余裕率,スラブの有無,スリット幅および接続アンカー筋埋込み長さを実験変数とした9体の試験体を用いた静的載荷実験を実施した。本論では実験の概要を述べるとともに,当該梁部材の破壊性状,履歴特性および既存梁の主筋・あばら筋応力に及ぼす実験変数の影響を検討する。また,スケルトンカーブにより補強RC梁の剛性および最大耐力の向上効果を検討する。
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