コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 地震被害

[L74] 地震被害

2013年7月11日(木) 13:15 〜 15:00 第5会場 231号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]椛山 健二、[座長(土木)]吉川 弘道

[L2189] 2011年東北地方太平洋沖地震による鉄筋コンクリート造学校建築における基礎の被害

秋田 知芳1,石塚 圭介1,菅澤 和真1,和泉 信之, (1.千葉大学)

キーワード:基礎被害,被害分析,被災度,杭基礎,線形解析,液状化

2011年東北地方太平洋沖地震では海岸地域や河川流域等において地盤の液状化による建築物の傾斜が発生し,鉄筋コンクリート造建築物の基礎にも多数の被害が見られた。本研究では鉄筋コンクリート造学校建築を対象として基礎に被害が生じた事例を収集し統計的な分析を行うと共に,著者らが被害調査を行った千葉県の被害事例に基づいて,液状化による杭基礎の被害を解析的に検討した。その結果,調査対象とした建物の約2割で基礎の被害が発生していたことや上部構造の被害が大きいと基礎構造の被害が大きい傾向があることを明らかにすると共に,液状化によって杭頭の損傷が拡大した可能性が高いことを解析的に示した。
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