コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料

混和材料Ⅰ

2018年7月4日(水) 10:00 〜 12:00 第2会場 (9F EX1-B)

座長:福留和人(土木), 鹿毛忠継(建築)

[1020] 紫外線を照射した酸化チタンによるフライアッシュを大量混和したセメント硬化体の初期強度発現性状の改善

文野光1, 橋本和樹1, Sungchul Bae2, 兼松学1 (1.東京理科大学 2.Hanyang University)

キーワード:Bound water amount, Fly ash, Hydration reaction heat quantity, photocatalyst, Pozzolanic reaction, Strength Properties, Titanium oxide, フライアッシュ, ポゾラン反応, 光触媒, 強度発現性状, 水和反応熱量, 結合水量, 酸化チタン

紫外線を照射し,励起させたTiO2(活性化TiO2) ,TiO2を添加したペースト,FA混合ペーストの水和反応熱量を測定し,セメントの初期水和への影響を評価した。更に,CH量及び結合水量と,圧縮強度特性との相関関係について検討を行い,ポゾラン反応への影響を追究した。また,上述の検討をモルタルレベルまで拡張させ,圧縮強度特性を評価した。その結果,活性化TiO2を混合した場合,セメントの初期水和をわずかに遅延させ,モルタルの若材齢の強度を低下させるが,長期材齢では,セメントの水和度を向上させ,強度増進に大きく寄与した。ポゾラン反応の挙動は,材齢3日から兆候が表れ,7日以降の強度増進に顕著であったことから,反応が促進されることが実証された。