[1024] 高炉スラグ微粉末で高置換したコンクリートの物理的特性および物質移動抵抗性に関する検討
キーワード:blast furnace slag, compressive strength, heat of hydration, high replacement, permeability, pore structure, 圧縮強度, 水和発熱量, 物質移動抵抗性, 空隙特性, 高炉スラグ微粉末, 高置換
近年,高炉スラグを大量に置換したコンクリートの使用が試みられているが,その特徴には不明な点がある。そこで,本研究では高炉スラグ高置換コンクリートの物理的特性および物質移動抵抗性を検討した。その結果,高炉スラグを80%以上置換した場合,材齢の経過によって水和反応が進行し,空隙を水で置換して測定される水置換空隙率が低下するが,材齢14日以降殆ど圧縮強度が増加しないことを確認した。また,物質移動性については,置換率が増加すると,塩化物イオン実効拡散係数は低下するが,表層透気係数は増加する結果となり,高炉スラグで置換したことで,気体が移動できる空隙が増加した可能性がある。