コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料

混和材料Ⅱ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:00 第2会場 (9F EX1-B)

座長:佐伯竜彦(土木), 小山智幸(建築)

[1024] 高炉スラグ微粉末で高置換したコンクリートの物理的特性および物質移動抵抗性に関する検討

江口康平1, 加藤佳孝1, 池添弘規1, 伊東篤史1 (1.東京理科大学)

キーワード:blast furnace slag, compressive strength, heat of hydration, high replacement, permeability, pore structure, 圧縮強度, 水和発熱量, 物質移動抵抗性, 空隙特性, 高炉スラグ微粉末, 高置換

近年,高炉スラグを大量に置換したコンクリートの使用が試みられているが,その特徴には不明な点がある。そこで,本研究では高炉スラグ高置換コンクリートの物理的特性および物質移動抵抗性を検討した。その結果,高炉スラグを80%以上置換した場合,材齢の経過によって水和反応が進行し,空隙を水で置換して測定される水置換空隙率が低下するが,材齢14日以降殆ど圧縮強度が増加しないことを確認した。また,物質移動性については,置換率が増加すると,塩化物イオン実効拡散係数は低下するが,表層透気係数は増加する結果となり,高炉スラグで置換したことで,気体が移動できる空隙が増加した可能性がある。