コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料

混和材料Ⅱ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:00 第2会場 (9F EX1-B)

座長:佐伯竜彦(土木), 小山智幸(建築)

[1027] 高炉スラグ高含有セメントの水和反応と空隙構造特性

佐川孝広1, 門間永悟1 (1.前橋工科大学)

キーワード:high slag cement, hydration, micro structure, strength, X-ray diffraction, 圧縮強度, 水和反応, 空隙構造特性, 粉末X線回折, 高炉スラグ高含有セメント

高炉スラグ高含有セメントの水和反応と空隙構造特性について,高炉セメントB種(BB),C種(BC)と比較し検討した。モルタル圧縮強度は材齢3,7日でBBと同程度,スラグ反応率は材齢3, 7日でBCと同程度となったが,圧縮強度,反応率のいずれも以降の材齢で停滞した。水酸化カルシウム生成量はBCに比較して少なく,エトリンガイトが主体であり,養生温度が高くなるとモノサルフェート生成量が増大した。モルタル圧縮強度とペーストの毛管空隙量の関係は,セメントの種類を問わず概ね同一となり,スラグの水和に由来する結合水やゲル水の生成量は,高炉セメントの種類や養生温度に関わらずスラグ反応量に依存した。