コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料

混和材料Ⅲ

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:45 第2会場 (9F EX1-B)

座長:山本武志(土木), 小島正朗(建築)

[1030] 高炉セメント用温度ひび割れ抑制剤を添加したコンクリートの温度ひび割れ抑制効果に関する検討

川上博行1, 佐川桂一郎1, 橋本学2, 水野浩平2 (1.花王 2.鹿島建設)

キーワード:blast furnace cement, hydration, massive concrete, thermal crack, thermal crack controling admixture, 温度ひび割れ, 高炉セメント, マスコンクリート, 水和反応, 温度ひび割れ抑制剤

高炉セメントは製造時のCO2排出量が少なく,化学抵抗性が高い材料として広く使用されているが,普通ポルトランドセメントと比較して断熱温度上昇量と線膨張係数が大きく,条件次第では温度ひび割れの発生リスクが高くなる傾向にある。これら2つの課題を解決する新たな混和剤型の温度ひび割れ抑制剤を開発し,それらの評価を行った。その結果,乾燥収縮の抑制,断熱温度の低下,線膨張係数の低下,の3つの効果が確認でき,コンクリートの温度ひずみを大きく緩和できることが確認できた。また温度応力解析の結果からも,これらの効果によってひび割れリスクを低減できることが確認できた。