コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 強度・力学的性質/短繊維補強コンクリート(材料)/連続繊維補強コンクリート(材料)

短繊維補強コンクリート(材料) Ⅱ/連続繊維補強コンクリート(材料)

2018年7月6日(金) 09:30 〜 12:00 第3会場 (9F EX3-A)

座長:石関嘉一(土木), 大谷俊浩(建築)

[1051] 高アルカリ環境を考慮したバサルト短繊維補強コンクリートの引張特性に関する検討

笹田航平1, 田中徹2, 仁平達也1, 井戸康浩2 (1.鉄道総合技術研究所 2.戸田建設)

キーワード:Alkali resistance, basalt short fiber, bending toughness coefficient, fiber reinforcement concrete, tensile property, tension softening, バサルト繊維, 引張軟化, 曲げ靭性係数, 短繊維補強コンクリート, 耐アルカリ性

耐アルカリ性の向上を目的として樹脂をコーティングしたバサルト短繊維の2種類(BF-VEとBF-EP)について,JISに規定された試験法などにより,繊維単体の引張強度と曲げ靭性係数から引張特性を評価した。その結果,ひび割れ抑制のために採用される鋼繊維補強コンクリートの配合,W/C=50%,繊維混入率1.0Vol.%と比較すると,BF-VEの曲げ靭性係数は供用10年程度で鋼繊維補強コンクリートの下限値程度,BF-EPは供用100年程度で平均値程度となることが推測された。併せて,切欠き曲げ試験を実施しBF-EPの,高アルカリ環境下での繊維自体の劣化や付着の劣化等を踏まえた,引張軟化曲線を提示した。