[1051] 高アルカリ環境を考慮したバサルト短繊維補強コンクリートの引張特性に関する検討
キーワード:Alkali resistance, basalt short fiber, bending toughness coefficient, fiber reinforcement concrete, tensile property, tension softening, バサルト繊維, 引張軟化, 曲げ靭性係数, 短繊維補強コンクリート, 耐アルカリ性
耐アルカリ性の向上を目的として樹脂をコーティングしたバサルト短繊維の2種類(BF-VEとBF-EP)について,JISに規定された試験法などにより,繊維単体の引張強度と曲げ靭性係数から引張特性を評価した。その結果,ひび割れ抑制のために採用される鋼繊維補強コンクリートの配合,W/C=50%,繊維混入率1.0Vol.%と比較すると,BF-VEの曲げ靭性係数は供用10年程度で鋼繊維補強コンクリートの下限値程度,BF-EPは供用100年程度で平均値程度となることが推測された。併せて,切欠き曲げ試験を実施しBF-EPの,高アルカリ環境下での繊維自体の劣化や付着の劣化等を踏まえた,引張軟化曲線を提示した。