コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般/マスコンクリート

耐久性一般Ⅰ

2018年7月5日(木) 13:00 〜 15:15 第9会場 (9F EX2-B)

座長:大野健太郎(土木), 神代泰道(建築)

[1092] 高炉セメント硬化体の実環境および促進環境における炭酸化進行メカニズムの考察

中村絢也1, 伊代田岳史1, 後藤誠史2 (1.芝浦工業大学 2.山口大学名誉教授)

キーワード:blast furnace slag, carbonation, mechanism of carbonation, actual expose test, accelerated test, 高炉スラグ微粉末, 中性化, 炭酸化メカニズム, 実環境, 促進環境

近年,環境負荷低減のため混和材の使用が勧められている。混和材の一種である高炉スラグ微粉末を使用することは多くのメリットもあるが,中性化への抵抗性が低下することが懸念される。中性化進行は構造物における耐久性設計の一つの項目であり,照査が必要である。しかしながら多くの場合,中性化については促進中性化試験を利用して判断されることが多く,実際の環境とのかい離も指摘されている。そこで本研究ではモルタル硬化体を用いた中性化試験を行い,改めて高炉スラグ微粉末を使用した際の炭酸化メカニズムについて化学的知見に着目した上での考察をまとめた。