耐久性一般Ⅱ

[1097] 絶縁仕様でウレタンゴム系塗膜防水層が施工されたコンクリート中の鉄筋腐食速度に及ぼす湿度環境の影響

高山博樹¹, 塚越雅幸², 上田隆雄², 中山一秀² (1.東京工業大学 2.徳島大学)

キーワード：air-permeable layer, salt damage, surface coating material, water content, 含水率, 塩害, 絶縁仕様, 表面保護材

絶縁仕様で施工された塗膜防水層の脱気筒近傍におけるコンクリート中の鉄筋腐食について実験的に検討を行った。打設時に塩化物イオンを練り混ぜた鉄筋コンクリートに対して，絶縁・密着仕様でウレタンゴム系塗膜防水層を施工した。試験体は乾燥条件または湿潤条件を想定した2環境に，それぞれ一定期間暴露し，鉄筋の腐食状況を電気化学的モニタリングした。乾燥条件下では全体的に非腐食環境となり防水層の有無・仕様の影響はあまり見られなかった。しかし，湿潤条件下では防水層なし及び絶縁仕様で防水層が施工された試験体については，水分の浸入が原因と思われる鉄筋の腐食速度の増加が確認された。