コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般/マスコンクリート

耐久性一般Ⅱ

2018年7月6日(金) 09:30 〜 11:45 第9会場 (9F EX2-B)

座長:藤井隆史(土木), 古賀一八(建築)

[1098] 実構造物におけるコンクリート内部の水分が鉄筋腐食に与える影響に関する研究

山田宗範1, 今本啓一1, 清原千鶴1, 野口貴文2 (1.東京理科大学 2.東京大学)

キーワード:carbonation, cover depth, existing structure, rebar corrosion, relative humidity, specific resistance, かぶり厚さ, 中性化, 実構造物, 比抵抗, 相対湿度, 鉄筋腐食

中性化が鉄筋まで到達していても鉄筋腐食が生じていない実例を踏まえ,鉄筋腐食進行の条件を把握することを目的とし,相対湿度,含水率,中性化および鉄筋腐食状況の調査を実施した。雨掛なしの箇所では,比較的乾燥し安定していたため鉄筋腐食は緩やかに進行する。雨掛ありの箇所では,乾湿繰り返しの影響を受け鉄筋腐食が活発となり,かぶり厚さが小さい箇所で顕著であった。本調査における鉄筋腐食進行の条件として,かぶり厚さが30mm以下かつ相対湿度が80~90%RHの雨掛のある箇所と仮定した。また,微破壊によるかぶりコンクリートの含水率評価として比抵抗の測定を行い,含水率推定の可能性が示唆された。