コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般/マスコンクリート

耐久性一般Ⅱ

2018年7月6日(金) 09:30 〜 11:45 第9会場 (9F EX2-B)

座長:藤井隆史(土木), 古賀一八(建築)

[1102] 高炉スラグ細骨材を使用したセメント硬化体の耐硫酸性向上メカニズムに関する検討

高橋直希1, 井手一雄1, 戸邉こころ2, 澤本武博2 (1.フジタ 2.ものつくり大学)

キーワード:blast furnace slag fine aggregate, gypsum, resistance to sulfuric acid, sem, TG-DTA, xrd, 二水石膏, 耐硫酸性, 高炉スラグ細骨材

高炉スラグ細骨材を使用することで,セメント系硬化体の耐硫酸性が向上することが実験的に明らかにされている。しかしながら,耐硫酸性向上に及ぼすメカニズムについては,十分に検討されていない。本研究では,各種分析により高炉スラグ細骨材を使用したセメント系硬化体の耐硫酸性向上メカニズムの検討を行った。その結果,硫酸との反応によって高炉スラグ細骨材の構成成分であるカルシウムやマグネシウムなどが溶出することで,細骨材粒子の強度を保ったまま二水石膏が大きく成長できる空間が形成され,その空間がセメントペースト部分で生じる膨張力を緩和することで,二水石膏の剥落を抑制していると推測した。