コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/アルカリシリカ反応/塩害/腐食・防食

アルカリシリカ反応Ⅱ/塩害Ⅰ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:15 第1会場 (9F EX1-A)

座長:川端雄一郎(土木), 武田浩二(建築)

[1106] 新潟県佐渡島における構造物の表面塩分量の現地観測とその環境作用が及ぼす影響

中村文則1, 大原涼平1, 井野裕輝1, 下村匠1 (1.長岡技術科学大学)

キーワード:airborne salt, chloride Attack, sea waves, surface chloride, weather conditions, 塩害, 気象, 波浪, 表面塩分量, 飛来塩分

本研究では,新潟県佐渡島を対象として構造物の表面塩分量の現地観測を実施し,その結果について検討を行った。さらに,佐渡島周辺の気象・波浪条件を再現した数値シミュレーションを実施し,個別の構造物に作用する環境条件(気象・波浪)を推定するとともに,表面塩分量との関係について検討を行った。その結果,四方が海で囲まれた地形では,各構造物の表面塩分量が海岸線の方向に応じて異なっており,佐渡島では北から西向きの海岸で塩分量が大きいことが示された。さらに,構造物の表面塩分量は,各地点の波浪条件に影響を受けている傾向が見られ,提案した算定式で概ね塩分量を推定できることが明らかになった。