[1113] ポストテンション桁における鋼材腐食メカニズムの検討
キーワード:cathodic protection, chloride attack
PC桁のプレストレス導入方式であるポストテンション方式では,PC鋼材定着部からシース管内に水が浸入し,シース管の継手部より浸透水がコンクリート内に浸出することが考えられる。この浸透水が塩化物イオンを含む場合,鋼材腐食がシース管外面から発生することが予想される。そこで,本研究では,上記の腐食メカニズムをコンクリート供試体試験により検討すると共に,鋼材を保護するための補修工法としての電気防食の効果も調べた。その結果,シース管から浸出した塩化物イオンを含む水溶液により,コンクリート内のシース管外面から腐食が生じ,同条件の供試体に電気防食を適用した場合では,鋼材は保護された。