[1117] 混和材を添加したコンクリートにおける塩化物イオン浸透に関する時間依存性に関する一考察
キーワード:Admixture, Cloride ion, Diffusion coefficient, Flyash, フライアッシュ, 塩化物イオン, 拡散係数, 混和材
筆者らは,これまでフライアッシュ等の混和材を添加したコンクリートについて塩水浸漬試験を実施した場合,塩化物イオンの拡散係数が時間的に変化することを報告してきた。この中で,拡散係数の時間変化は時刻tの累乗で近似することで,実験結果と精度良く一致することを述べてきた。この拡散係数の時間依存性を表す係数aおよびbの組み合わせにより塩化物イオンの浸透停滞状況が表現可能となり,係数bが大きいほど塩化物イオンが停滞する傾向となった。また,塩化物イオンの浸透を停滞させるためには混和材を添加することと適切な養生を行うことが必要条件であることが試験結果より明らかとなった。