[1134] 新潟県におけるコアによるASR促進膨張試験と実構造物でのASR劣化状況との対応関係に関する研究
キーワード:accelerated concrete core expansion test, alkali-silica reaction, niigata prefecture, petrographic examination, polarizing microscope, アルカリシリカ反応, コアによるASR促進膨張試験, 偏光顕微鏡, 岩石学的試験, 新潟県
北陸3県(富山,石川,福井)と同様に,新潟県でも河川産骨材によるASRが多数発生していることが報告されている。本研究では,新潟県内にて道路橋の橋台からコアを採取し,コアによるASR促進膨張試験の結果と使用骨材の岩種および反応性,さらに構造物のASR発生状況との対応関係を検討した。その結果,新潟県でのASRは急速膨張性の火山岩類に発生していたが,アルカリ溶液浸漬法は遅延膨張性の岩石のASRをも促進し,リスクを過大に評価していた。それに対して,飽和NaCl溶液浸漬法は急速膨張性の火山岩類のASRのみを促進しており,実構造物のASR発生状況との対応より,より適切な試験法であると判断された。