コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/アルカリシリカ反応/塩害/腐食・防食

アルカリシリカ反応Ⅱ/塩害Ⅰ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:15 第1会場 (9F EX1-A)

座長:川端雄一郎(土木), 武田浩二(建築)

[1139] ASRが生じるRC梁の膨張挙動と力学特性に及ぼす先行曲げひび割れの影響

小川森平1, 高橋佑弥1, 前川宏一1 (1.東京大学)

キーワード:alkali silica reaction, expansion, failure mode, preceding cracks, RC beam, アルカリシリカ反応, RC梁, 膨張, 先行ひび割れ, 破壊モード

予備載荷によって先行曲げひび割れを導入したRC梁試験体のアルカリシリカ反応(以下,ASR)促進試験を実施し,膨張の三次元挙動と力学特性の変化を測定した。先行ひび割れ周辺では,鉄筋非拘束方向への膨張が増大する傾向が観察された。また,後発のASR膨張ひび割れがせん断ひび割れの進展を抑制し,RC梁の破壊モードがせん断破壊から曲げ破壊へ変化する事例を示すと共に,先行ひび割れを有するRC梁の曲げ剛性が,ASR膨張によって先行ひび割れの無いRC梁と同等まで回復する結果を得た。