コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/アルカリシリカ反応/塩害/腐食・防食

アルカリシリカ反応Ⅱ/塩害Ⅰ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:15 第1会場 (9F EX1-A)

座長:川端雄一郎(土木), 武田浩二(建築)

[1140] 富山産河川砂利のアルカリシリカ反応性とASR劣化橋梁の発生状況

津田誠1, 野村昌弘2, 安藤陽子3, 鳥居和之4 (1.石川工業高等専門学校 2.野村昌弘の研究所 3.太平洋コンサルタント 4.金沢大学)

キーワード:Andesite rubble, ASR, Chloride ion, Deterioration bridge, Mortar-bar method, Promotion expansion measurement test, モルタルバー法, 促進膨張量試験, 劣化橋梁, 塩化物イオン, 安山岩砕石

石川県能登半島の奥能登珠洲地区では,昭和40年代から富山県産河川砂利が多く使用され,これらの骨材にてASRが生じている。本研究では,富山県産河川砂利のASR反応性調べるため,化学法および促進膨張量試験を実施した。さらに,ASRに対する塩化物イオンの影響を調査するため,長期間にわたる塩水養生による膨張量試験を実施した。その結果,JISによる骨材のASR判定試験結果にて無害と判定された骨材が塩化物イオンにてASRが促進される可能性があることが判明した。さらに,橋梁の詳細点検結果よりASR劣化状況の特徴を調査した結果,骨材のASR反応性と橋梁のASR劣化分布に相関があることがわかった。