[1145] Chloride-induced complex deterioration mechanism and application of surface impregnation for concrete damaged by frost damage and ASR
Keywords:ASR, freezing and thawing, scaling, silane-based impregnation, steel corrosion, シラン系含浸材, スケーリング, 凍結融解, 鉄筋腐食
寒冷地において凍結防止剤の散布される構造物では,凍害とASRの複合劣化が生じる場合がある。本研究では,反応性骨材を含有する鉄筋コンクリート供試体を作製し,塩水の供給下での凍結融解と,促進ASRを交互に繰り返すことで,凍害とASRの複合劣化機構を検討するとともに,シラン系含浸材を塗布した場合の効果を検討した。この結果,塩分を含有するコンクリートではスケーリングと鉄筋腐食の進行が顕著であり,シラン系含浸材塗布の効果は小さかった。一方,塩分を含有しないコンクリートでは,含浸材を塗布することで,凍結融解によるスケーリングや早期鉄筋腐食開始を防止できる可能性が認められた。