コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/複合劣化

凍害Ⅱ/複合劣化

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:00 第1会場 (9F EX1-A)

座長:羽原俊祐(土木), 谷口円(建築)

[1145] 塩害環境下における凍害とASRの複合劣化機構と表面含浸工法に関する検討

大谷一将1, 上田隆雄1, 中山一秀1, 塚越雅幸1 (1.徳島大学)

キーワード:ASR, freezing and thawing, scaling, silane-based impregnation, steel corrosion, シラン系含浸材, スケーリング, 凍結融解, 鉄筋腐食

寒冷地において凍結防止剤の散布される構造物では,凍害とASRの複合劣化が生じる場合がある。本研究では,反応性骨材を含有する鉄筋コンクリート供試体を作製し,塩水の供給下での凍結融解と,促進ASRを交互に繰り返すことで,凍害とASRの複合劣化機構を検討するとともに,シラン系含浸材を塗布した場合の効果を検討した。この結果,塩分を含有するコンクリートではスケーリングと鉄筋腐食の進行が顕著であり,シラン系含浸材塗布の効果は小さかった。一方,塩分を含有しないコンクリートでは,含浸材を塗布することで,凍結融解によるスケーリングや早期鉄筋腐食開始を防止できる可能性が認められた。