コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/アルカリシリカ反応/塩害/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2018年7月5日(木) 13:00 〜 15:30 第1会場 (9F EX1-A)

座長:小林孝一(土木), 丸山一平(建築)

[1157] PCグラウト充填不足部におけるPC鋼材の腐食抑制に関する研究

北野勇一1, 川口千大1, 直江幸司2, 山崎哲男3 (1.川田建設 2.中部キレスト 3.キレスト)

キーワード:PC Grout Insufficient Filling, PC steel, PCグラウト充填不足, PC鋼材, Post-tension type PC bridge, Volatile corrosion inhibitor, ポストテンション方式PC橋, 気化防錆剤

既設ポストテンション方式PC橋を対象に,PCグラウト充填不足部に気化防錆剤を圧入することにより,PC鋼材の腐食を抑制する効果について実験的に検討した。実物大試験より,PCグラウト充填不足部にNaCl0.6%水溶液が存在する状況において,当該部1m当り気化防錆剤を1g以上圧入しPCグラウトを注入することでPC鋼材の腐食が抑制される状態になることを確認した。また,マクロセル腐食試験より,既存グラウト中に含まれる塩化物イオン量が30kg/m3となる状況において,PCグラウトを再注入する前に気化防錆剤を圧入することにより既存グラウトとのマクロセル腐食が抑制される状態になることを実験的に確認した。