コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » フレッシュコンクリート/高流動コンクリート

フレッシュコンクリートⅠ

2018年7月5日(木) 09:30 〜 12:00 第2会場 (9F EX1-B)

座長:桜井邦昭(土木), 斉藤丈士(建築)

[1174] 振動締固めによる材料分離がコンクリートの品質に及ぼす影響

中村敏之1, 橋本紳一郎2, 吉村徹1, 市山大輝2 (1.オリエンタル白石 2.福岡大学)

キーワード:Bleeding, Compressive strength, Segregation resistance, Static modulus of elasticity, Test method of Interstitial pass-ability, 間隙通過性試験, 材料分離抵抗性, ブリーディング, 圧縮強度, 静弾性係数

コンクリートの有する材料分離抵抗性は使用材料や配合によって異なるが,振動締固めによりコンクリートが鉄筋間を通過して型枠内へ充塡されることに関わる性能であり,コンクリートの品質に影響を及ぼす一要因である。本稿では,施工におけるコンクリートの鉄筋間隙通過が品質に与える影響を明らかにするため,間隙通過性試験による鉄筋間隙通過後の試料の品質を評価し,同試験から得られる材料分離抵抗性との関係を実験的に確認した。その結果,材料分離抵抗性の低いコンクリートほど鉄筋間隙通過により,ブリーディングが増加し,圧縮強度および静弾性係数が低下することがわかった。