[1214] 実物大型枠を用いた覆工コンクリート天端部の充填状況と品質に関する実験
キーワード:filling situation, lining concrete, NATM, segregation, upward concrete-ingection method, 充填状況, 吹上げ方式, 材料分離, 覆工コンクリート
山岳トンネルにおける覆工コンクリート天端部の施工は,施工完了ブロックとの境界付近に設置した吹上げ口よりコンクリートポンプの圧送力でもってスパン全体にコンクリートを充填していく吹上げ方式により実施される。この施工方法ではコンクリートを10 m程度流動させることとなるが,コンクリート品質への影響について,十分に検討されていない。そこで,吹上げ方式によるコンクリート品質への影響を検証するために,覆工天端部を模擬した実物大型枠を用いて実験を行った。実験を通じて,吹上げ口から充填していくコンクリートの挙動と,吹上げ方式で打ち込まれるコンクリートの品質が良好であることを確認した。