[1219] Change of crystal polymorphism of CaCO3 generated in cementitious material under the various pH condition
Keywords:CaCO3, cementitious material, CO2, crack, pH, self-healing, vaterite, セメント系材料, バテライト, ひび割れ, 自己治癒
コンクリートは建設材料として最も使用されている材料の一つであるが,引張強度が低いため,ひび割れ発生は不可避である。一方,水分供給環境下では,ひび割れが十分に小さい場合に,再水和反応やCaCO3析出などによってひび割れが閉塞する,自己治癒現象が確認されている。本研究では,より緻密な自己治癒物質を生成させるため,自己治癒に伴って生成されるCaCO3の結晶形に着目し,pH条件がCaCO3の結晶形変化に及ぼす影響を明らかにすることを目的として各種pH条件下にて実験を行った。その結果,Ca(OH)2水溶液を用いたpH調節によって生成されるCaCO3の結晶形制御が可能であることを確認できた。