コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/自然治癒・自己治癒

補修・補強(材料)Ⅲ/自然治癒・自己治癒

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:30 第3会場 (9F EX3-A)

座長:小松怜史(土木), 盛岡実(建築)

[1260] 表面含浸材および樹脂を用いたコンクリートの材料改質に関する実験的研究

今本啓一1, 柏木里美1, 清原千鶴1 (1.東京理科大学)

キーワード:compressive strength, concrete, mortar, resin, surface improvement material, コンクリート, モルタル, 圧縮強度, 樹脂, 表面含浸材

黎明期に建設されたRC造の歴史的文化財を対象とし,表面含浸材と樹脂を用いた補強方法を提案した。本実験の範囲内では,含浸材においてはシラン系よりもケイ酸塩系の方が圧縮強度増進に対して効果的であることが示され,樹脂においてはエポキシ樹脂が最も高い効果を発揮した。また,含浸の工法としては,刷毛やスプレーによる塗布よりも減圧環境下において含浸させることで,より高い圧縮強度増進効果が確認された。さらに,圧縮強度と超音波伝搬速度との間には有意な相関が示され,含浸材による強度増進効果が非破壊的に評価可能であることが明らかとなった。