コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅱ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:15 第9会場 (9F EX2-B)

座長:橋本勝文(土木), 山田和夫(建築)

[1271] プレストレストコンクリートを構成する材料の電気化学的判別に関する基礎的検討

福山智子1, 岡本祐輝1, 千歩修1 (1.北海道大学)

キーワード:Complex capacitance, Complex conductance, Dielectric loss, Dielectric relaxation measurement, Prestressed concrete, プレストレストコンクリート, 複素コンダクタンス, 複素電気容量, 誘電損失, 誘電緩和測定

プレストレストコンクリート(PC)の電気化学的非破壊検査手法の構築を目的に,PC部材を模擬した試験体を対象に誘電緩和測定を行い,部材を構成する各種材料(セメント硬化体,PC鋼材,シース管)の組合わせが測定系の複素電気容量と複素コンダクタンスに及ぼす影響の把握とこれによる材料の判別可能性について検討を行った。複素電気容量や複素コンダクタンスの実数部は材料と対応した周波数分布を示すが判別については相対的なものにとどまること,複素電気容量虚数部は極大値が含水量に関する指標となり,複素コンダクタンス虚数部のピーク周波数と極大値から材料種類や含有量の判別の可能性があることを示した。