コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅱ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:15 第9会場 (9F EX2-B)

座長:橋本勝文(土木), 山田和夫(建築)

[1272] コンクリートの各種性状が交流インピーダンスの周波数応答特性に及ぼす影響

岡本祐輝1, 福山智子1, 千歩修1 (1.北海道大学)

キーワード:alternating current impedance spectroscopy, capacitive behavior, frequency response, phase angle, resistance, 交流インピーダンス, 位相差, 周波数応答特性, 容量性挙動, 導電性抵抗

本研究は,交流インピーダンスを利用した鉄筋コンクリート構造物の鉄筋腐食診断の精度向上に資することを目的に,複合材料であるコンクリートの各種性状の違いが,交流インピーダンス測定から得られる導電性抵抗(Re)や容量性挙動を示す位相差(θ)の周波数応答特性に及ぼす影響について10⁻¹~106Hzの範囲で検討を行った。その結果,104Hz時のReは,開口容積の増加,材齢の経過,W/Cの低下,粗骨材の含有,含水率の減少に伴い増加し,106Hz時のθは,開口容積の増加,粗骨材の含有,含水率の減少に伴い-90°に近づき,100Hz時のθは,電解質量の増加,開口容積の減少,含水率の増加に伴い-90°に近づく傾向を示した。