[1303] フライアッシュ系ジオポリマーのアルカリ水比とフロー値ならびに高温加熱による外観や強度変化の関係
キーワード:geopolymer, fly ash, ground groanulated slag, alkaline water ratio, high temperature resistance, ジオポリマー, フライアッシュ, 高炉スラグ微粉末, アルカリ水比, 高温抵抗性
硬化に必ずしもカルシウムを必要としないジオポリマーは高温抵抗性に優れており,高度な耐火性が求められる道路トンネル等の構造体に適用することができれば,表面被覆等の耐火工の簡略化による建設ならびに管理コストの縮減や近接目視が可能になることによる点検精度の向上が期待できる.しかし,使用材料や配(調)合と高温抵抗性の関係,高温時と加熱冷却後の強度の関係などの詳細については不明な点も多い.
そこで本研究では,フライアッシュと高炉スラグ微粉末を併用する系において,上原らの研究を参考に,アルカリ溶液のアルカリ水比(NaとH2Oのモル比,A/W)を3水準に調整した配(調)合のモルタルを対象に,フロー値や常温時の強度,最高温度1150℃で加熱した際の加熱冷却後の外観や強度の変化,さらには,黒板用チョーク大の棒状のペースト供試体による高温時の形状安定性を調べることで高温時の物性を推定するとともに,内部構造を撮影したSEM画像や示差熱分析の結果との関連性について検討した.
そこで本研究では,フライアッシュと高炉スラグ微粉末を併用する系において,上原らの研究を参考に,アルカリ溶液のアルカリ水比(NaとH2Oのモル比,A/W)を3水準に調整した配(調)合のモルタルを対象に,フロー値や常温時の強度,最高温度1150℃で加熱した際の加熱冷却後の外観や強度の変化,さらには,黒板用チョーク大の棒状のペースト供試体による高温時の形状安定性を調べることで高温時の物性を推定するとともに,内部構造を撮影したSEM画像や示差熱分析の結果との関連性について検討した.