コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » ジオポリマー/新材料・新工法(材料)/施工

ジオポリマーⅡ/新材料・新工法(材料)Ⅰ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 15:15 第5会場 (9F CON1)

座長:一宮一夫(土木), 野口貴文(建築)

[1306] NaOH刺激によるFA-GGBS-SF混合型ジオポリマーにおける反応相の物理化学特性

山本武志1, 菊地道夫1, 大塚拓1 (1.電力中央研究所)

キーワード:Alkali activation, blast-furnace slag, Fly ash, Geopolymer, NaOH, Silica fume, アルカリ刺激, ジオポリマー, シリカフューム, フライアッシュ, 高炉スラグ微粉末

ジオポリマーの製造では,水ガラス(NaSi)を用いる事例は多いが,NaOH等の水酸化アルカリ溶液のみを用いる事例は少なく,前者に比べて強度発現性が劣ることが課題であった。本研究ではフライアッシュ(FA)を主な結合材料として,微細組織の緻密化を進めるために高炉スラグ微粉末(GGBS)とシリカフューム(SF)を混合使用したが,FAが系内で十分に反応しないことが懸念された。しかし,本研究で設定した単位NaOH量では,FA粒子がSiとAl比の高いNa-Ca-Al-Si-H2Oで構成される粒径30-50nmのコロイド状粒子で覆われ,FA粒子表層部が反応することと微細組織の緻密化効果が得られることを明らかにした。