コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 柱

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:30 第6会場 (9F CON2)

座長:小林薫(土木), 楠原文雄(建築)

[2020] 高強度RC柱に生じる初期応力が2方向曲げ性能に及ぼす影響

堀川真之1, 浅里和茂1, 漆原秀明1, 清水健次2 (1.日本大学 2.開発設計コンサルタント)

キーワード:Balanced Point, Bi-directional Bending, Fiber Model, High-strength Reinforced Concrete Column, Initial Stress, ファイバーモデル, 初期応力, 水平2方向載荷, 釣合い軸力, 高強度RC柱

高強度RCに生じる初期応力が,高層RC造建物の弾塑性挙動に及ぼす影響を解明することは重要である。本論文では,RC柱(中柱)に着目し,ファイバーモデルを用いた初期応力導入手法を具体的に提案し,既往の手法による結果と比較してその妥当性を確認した。また,繰り返し荷重を受ける1・2方向曲げ性能について考察した。その結果,高強度RC柱に生じる初期応力は,(1)柱の初期剛性,耐力および履歴面積を増大させること,(2)同一部材角での耐力低下を引き起こすことが確認され,(3)破壊モードに影響を及ぼす可能性が示唆された。