[2035] 梁曲げ降伏が先行するT字形接合部の構造性能に及ぼす柱主筋定着位置の影響
キーワード:average bond stress, precedence of flexural yielding of beam, the position of column rebar anchorage, T-shaped Beam-Column joint, T字形接合部, 定着位置, 平均付着応力度, 梁曲げ降伏先行
柱主筋の定着位置が異なるT字形接合部試験体2体の構造性能を比較した。一方は梁上端筋上部で,他方は梁上端筋下部で,柱主筋を定着した。両試験体とも梁曲げ降伏が先行するように計画した。実験結果から,梁曲げ降伏が先行する場合でも,柱主筋定着位置により,破壊状況,および最大耐力が大きく変化することがわかった。また,柱主筋定着位置にかかわらず,荷重―変形関係は強いスリップ性状を示した。柱梁接合部内部における梁主筋の平均付着応力度―層間変形角関係にもスリップ性状が見られ,梁上端筋の平均付着応力度も,柱主筋定着位置により差異が見られた。