コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震壁

耐震壁Ⅱ

2018年7月4日(水) 13:00 〜 14:45 第6会場 (9F CON2)

座長:秋山充良(土木), 津田和明(建築)

[2059] 柱主筋の早期破断の原因の解明を目的とした超小型試験体による復元性の高いRC造連層耐震壁の追加加力実験

西谷政彦1, 内村孝兵2, 塩屋晋一1, 原仁彦2 (1.鹿児島大学 2.大林組)

キーワード:control of damage, R/C, residual deformation, resiliency, seismic control structure, shear wall, 復元性, 損傷抑制, 残留変形抑制, 耐震壁, 鉄筋コンクリート

鉄筋コンクリート造建物を対象にして大地震時に大変形を経験しても,構造体の損傷を軽微に留め,残留変形角を抑制する技術を開発している。超小型試験体を用いて曲げ降伏する連層耐震壁の復元性を検証する加力実験を行ってきているが,引張抵抗と圧縮抵抗を繰り返させる柱鉄筋の種類を変更し付着を無くす区間を伸ばして,1/50rad.まで経験した場合の残留変形の抑制状況を明らかにした。これまで柱の実験により得られていた「復元モーメント比が0.6以上であれば,1/50rad.を経験しても残留変形角を1/400rad.以下に抑制できる」という判断基準は,曲げ降伏する連層耐震壁にも適用できる可能性を明らかにした。