コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » スラブ

スラブ

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:30 第7会場 (9F EX4-C)

座長:高橋良輔(土木), 金本清臣(建築)

[2065] 乾燥収縮により外部拘束を生じる鉄筋コンクリート造スラブの長期挙動に関する実験研究

山本俊彦 (大同大学名誉教授)

キーワード:drying shrinkage, external restraint, long-term behavior, long-term deflection, natural frequency, reinforced concrete slab, スラブ, 乾燥収縮, 固有振動数, 外部拘束, 長期たわみ, 長期挙動

鉄筋コンクリート造スラブを鋼材により軸方向拘束し,乾燥収縮により生じる引張力の影響を調べた。試験体は,一方向スラブ4体で,拘束の有無(拘束率0.75),一体打ちとHPCaスラブとの違いを要因とした。材令1047日までの長期載荷実験により,拘束スラブは短期剛性が0.5~0.2に低下し,長期たわみは弾性たわみの約17倍に達した。拘束のないスラブの剛性はほぼ1.0で長期たわみのそれは約9倍であった。HPCaスラブは一体打ちスラブよりやや性能低下が小さかった。拘束により,主筋降伏が生じ,ひび割れも0.6mm~0.85mmに達し,乾燥収縮の影響が著しく,設計に配慮が必要と考えられる。