[2070] PC鋼材の腐食のモデル化がPC桁の耐荷性状に及ぼす影響
キーワード:numerical analysis, prestressed concrete girder, RBSM, tendon corrosion, プレストレストコンクリート桁, 数値解析, 鋼材腐食
鋼材腐食の生じたPC構造物を適切に維持管理するためには,構造性能を正確に把握する必要があるが,PC鋼材の腐食はプレストレスの消失を伴うため,耐荷性状は複雑なものとなる。本研究では,数値解析における鋼材腐食のモデル化の違いがPC桁の耐荷性状に与える影響について検討を行った。PC鋼材の腐食は,予めPC鋼材を切断することや,一定区間のPC鋼材の断面積を減少させることでモデル化した。その結果,軸方向および断面内でのPC鋼材の切断位置によって耐荷性状が異なることや,PC鋼材の局所的な腐食がPC桁の耐荷性能を著しく低下させることを確認した。