プレキャストコンクリート

[2082] 蒸気養生中の水分率変化における細孔構造と収縮

原洋介¹, 大野優実², 鳥海秋², 宇治公隆² (1.東京セメント工業 2.首都大学東京)

キーワード：Change in Moisture Content, Evaporation, Pore Structure, Precast Concrete, Steam Curing, Voltage Impressing Method, プレキャストコンクリート, 印加電圧方式, 水分率変化, 細孔構造, 蒸気養生, 蒸発

プレキャストコンクリートの多くは，生産性向上を目的に促進養生が施されており，一般的に蒸気養生が採用されている。この蒸気養生を施したコンクリートは，封かん養生や水中養生を施したコンクリートに比べ，細孔構造が疎となることが知られている。本研究では，蒸気養生中の水分率変化および重量変化を測定することにより，薄肉厚部材では，蒸気養生中の乾燥が細孔構造を疎にする一要因であることを明らかにした。さらに，混合セメントを用いることで，蒸気養生中の乾燥を抑制することを提案している。