コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 疲労・衝撃/新材料・新工法(構造)

疲労・衝撃Ⅰ

2018年7月6日(金) 09:30 〜 12:00 第8会場 (9F EX4-A)

座長:仁平達也(土木), 西村康志郎(建築)

[2112] 鉄筋破断が RC 複鉄筋版桁の固有振動数やたわみに与える影響

並松沙樹1, 伊藤雄郷1, 吉田幸司1, 田辺篤史2 (1.東海旅客鉄道 2.日建設計シビル)

キーワード:deflection, double reinforced concrete girder bridge, fatigue, natural frequency, rebar breaking, 複鉄筋版桁, 疲労, 鉄筋破断, 固有振動数, たわみ

疲労による鉄筋破断が複鉄筋版桁の健全性に与える影響について,実物大模型桁を用いた載荷実験および解析検討を実施した。載荷実験より,主鉄筋 1 本を切断した程度ではたわみは大きな変化を示さず,下段鉄筋 30 本(全部)切断するとたわみは大きく増加したが,固有振動数の変化は微小であり,終局には至らなかった。また,解析からも十分な耐力を有していることを確認できた。本研究より,(1)複鉄筋版桁は耐力が高い構造であり,実構造物は設計耐力に十分な余裕があること,(2)鉄筋破断が固有振動数やたわみに及ぼす影響は微小であり,これらを用いた鉄筋破断の維持管理指標を検討する際の課題となることがわかった。